すずらん健康館の考え方

近年、下痢や便秘が続いたり、下痢と便秘を繰り返したりするなど、腹部の不快な症状があるものの、検査をしても胃腸に原因となる病気などの異常が見つからない人が増えています。

これが、「過敏性腸症候群(IBS)」と呼ばれる病気です。

 

一般的には、「ストレス」が原因と言われていますが、全く違った原因があることが、ここ数年でわかってきています。

 

それが「低血糖症・血糖値スパイク」です。

詳しくは低血糖・血糖値スパイクのページをご覧ください

 

「糖尿病じゃないし、血糖値なんて関係ない」と感じられるかもしれません。
しかし、血糖値の大きな変動や、過度に血糖値が下がっている状態が続くと、さまざまな症状が身体に現れることがわかっています。

 

過敏性腸症候群もその一つです。

 

  • 血糖値が下がると便秘になりやすくなります
  • 自律神経が興奮して下痢を起こしたり、腹痛を起こしたりします
  • 腸の動きが悪くなると、腸内細菌が異常に繁殖しガスを発生して、腸が腫れたり

 ガスが溜まったり、腸の痙攣がおきたりします

  • 食後の強い眠気
  • 異常な空腹感
  • 気分が悪い
  • 甘いものを異常に食べたくなる
  • 食欲が異常にでる、または、食欲が全くなくなる

 

  • 吐気
  • 嘔吐
  • 胃腸の弱さ
  • 腹痛
  • 便秘
  • 下痢
  • 腹満
  • ガス
  • 腸閉塞
  • 口臭

 

低血糖や血糖値スパイクによって上記のような消化器の症状がでることがわかっています。

 

消化器の症状が続いている場合、消化器に異常がないかをまず調べ、腫瘍や炎症などの異常がなかった場合は血糖値がどうなっているかを確認するのはとても重要です。

 

糖尿病は病院で診察を受けることができますが、血糖値スパイクや低血糖症はまだ「病気」と認定されていません。

 

ですので、血糖値を病院で確認してもらうことも難しいですし、また、採血時の1回の血糖値だけを測っても血糖値の変化の状態を把握することができません。

 

過敏性腸症候群でお悩みの方、ぜひご相談ください

西洋医学では、原因があまりよくわからない場合に、「気持ちの問題」とか「自律神経失調症」と言われることが多々あります。

もちろん、ストレスが全く関連していないわけではありませんが、それは、病気が発症する引き金の一つであって、根本原因ではないことが多いのです。

西洋医学の治療では大きな変化がなく、辛い状態が続いている場合でも、
違う観点から体を観察すると、根本的な原因がみえてきます

本当の原因がどこにあるかを探らないと、症状は改善しません。

 

お勧めしている漢方はとても飲みやすく、簡単にお飲みになれます。
現在、お使いの薬とも併用できます。

 

また、症状にあった食事の指導もさせていただいております。

「今よりも少しでも良くなりたい」「もしかして治らないかもしれない」とお考えの方、

是非、一度ご相談ください。

 

ご相談はこちらから!

西洋医学の考え方

 

西洋医学的な観点では、過敏性腸症候群はストレスが多い社会環境の影響で、数が急増していると言われています。
お通じの異常(排便回数や便の形の異常)が数ヵ月以上続くような状態になると、過敏性腸症候群と診断されます。

 

お腹の痛み、便秘・下痢、不安などの症状のために日常生活に支障をきたします。

 

過敏性腸症候群の原因はストレスだと言われています。

 

ストレスによって不安状態になると、腸が激しく収縮し痛みがでます。腸の収縮が頻繁になると、痛みを感じやすい知覚過敏状態になります。

 

大腸に風船を入れて膨らませる実験をすると、健康な人は腸を強く刺激しないと痛みがでませんが、過敏性腸症候群の方は弱い刺激でも腹痛が起こります。

 

 

 

 

西洋医学の治療

生活習慣の改善

 

  • 食事を規則的にする
  • 暴飲暴食を控える
  • 食事のバランスを整える
  • 夜間に沢山食べすぎない
  • ストレスをためない
  • 睡眠や休養をしっかりとる

当たり前と思えることですが、まずは生活の習慣を改善することが必要です。

それでも、改善しない場合は薬による治療を行います。

 

薬物療法

 

【消化管機能調節薬】・・・・腸の運動を整える薬(セレキノン®)

 

【プロバイオティクス】・・・ビフィズス菌や乳酸菌など身体によい菌を増やす薬(ビオフェルミン®など)

 

【高分子重合体】・・・水分を吸収し便の水分バランスを調整する薬(ポリフル®、コロネル®)

【セロトニン3受容体拮抗薬(5-HT3拮抗薬)】・・・腸の運動以上を改善させる(イリボー®主に男性に使用)

 

【粘膜上皮機能変容薬】・・・便を柔らかくする薬(アミティーザ®)

 

【止瀉薬】・・・・下痢を止める

【抗コリン薬】・・・お腹の痛みに効く薬(イリコロン®、チアトン®、トランコロン®、ブスコパン®)

 

 

◎上記の薬で改善しない場合は、次のような薬がでます

 

 

<便秘型>

腸の動きを活発にする薬を投与
【セロトニン4受容体刺激薬】・・・・・モサプリドクエン酸など

 

<下痢型>

下痢を止める薬
【止瀉薬】・・・ロペラミド塩酸塩など

 

その他、症状に応じて、漢方薬、三環系抗うつ薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、ベンゾジアゼピン系抗不安薬などが使われる場合があります。

 

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    ※できれば、舌の苔を取ったりせず1時間以上何も食べたり飲んだりしていない状態で大きく出した舌の写真をメールに添付してお送り下さい。
    漢方で舌診は大事な診断方法の一つで体の中の状態を判断するのにとても参考になります。