すずらん健康館の考え方
アトピー性皮膚炎は過敏体質のひとつで、その中でも特に皮膚が過敏になり、その結果皮膚に炎症を起こしています。
過敏体質とは、様々な刺激に対して、皮膚や粘膜が過敏に反応しアレルギー反応を起こすことです。
花粉やほこり、ダニ、温度変化、飲み水、気圧の変化などが刺激になります。
過敏体質の原因は、食事をはじめとした体に負担となる生活習慣、ストレス、薬品、刺激など後天的な要因と、遺伝子レベルの先天的な体質もある程度影響します。
病院の治療は、ステロイド剤、免疫抑制剤、痒み止めなどが使われますが、これらは根本的な治療ではないので、良くなったり悪くなったりを繰り返すことがほとんどです。そして多くの場合、そのうち効かなくなります。ステロイド剤や免疫抑制剤の塗り薬を使い続けると、皮膚の免疫力がおちてしまい、ますます皮膚が過敏になって弱くなります。
すずらん健康館が考える根本治療とは、以下の3点です。
- 身体の中にたまった不要なものを排泄する
- 副作用なく炎症をしずめる
- 傷ついた部分を修復する
漢方を飲んで、この3つを同時に行います。
そして同時に、できる範囲で食事を含めた生活改善を行うことも重要です。
また副作用なく菌を殺し、皮膚を修復し、皮膚免疫を高めるクリームも一緒に使います。
健康館では、アトピー性皮膚炎の完治は十分可能と考えています。
ただ風邪を何度もひくことがあるように、アトピーを持っている人はアレルギーというウィークポイントを持っています。
そのため食事の不摂生、睡眠不足、ストレス、過労などで再発することも当然あります。
春や秋などの季節の変わり目、受験や就活の時期も、温度変化やストレスが大きいので出やすい時期です。その場合は、治療中と同じように漢方を飲めば最初よりも、ずっと早く治まるでしょう。
※個人の感想です。効果には個人差があります。
アトピー性皮膚炎でお悩みの方、ご相談下さい
- 身体の中にたまった不要なものを排泄する
- 副作用なく炎症をしずめる
- 傷ついた部分を修復する
漢方を飲んでこの3つを同時に行います。
また、副作用なく菌を殺し、皮膚を修復し、皮膚免疫を高めるクリームも一緒に使います。
そして、生活の見直しや栄養補給の指導も行っていきます。
お勧めしている漢方はとても飲みやすく、簡単にお飲みになれます。
どなたでも、安心して全身に使っていただけるクリームもご用意しています。
「今よりも少しでも良くなりたい」「もしかして治らないかもしれない」とお考えの方、
是非、一度ご相談ください。
では、アトピー性皮膚炎について詳しくみていきましょう。
アトピー性皮膚炎とは
もともと持っている体質的な要因が、免疫の仕組みと環境要因、食事や運動ストレスなど生活の状態などが関連して、アトピー性皮膚炎は発症します。
アトピー性皮膚炎は、皮膚の保湿やバリア機能が弱くなり、バリア機能が弱くなった皮膚に、ダニやハウスダストに代表されるアレルゲンや細菌、体質に合わない洗剤などが付着すると、それが刺激となって炎症が起こり痒みがでる病気です。
寝不足やストレスが重なることでアトピー性皮膚炎による皮膚症状が悪化することがあります。また、風呂に入れない、シャワーを浴びることができないなど皮膚の清潔を保つことができず皮膚の状態が悪くなることもあります。
症状
体のさまざまな部分の皮膚が赤くなり、ブツブツやカサつきがでて、よくなったり悪くなったりを繰り返します。
乾燥しやすい冬や、汗をかきやすい夏に症状が悪化することが多いです。
皮膚症状が起こりやすい部分は
- 額
- 目の周り
- 口の周り
- 首
- 肘
- 膝関節の裏側
などです。人によって皮膚症状が少しずつ異なります。
検査
人の体には、ウイルスや細菌などが入ってきたときに、外的をやっつけるために体内に「抗体」がつくられます。これが「免疫」という仕組みです。
アレルギー体質の方は、この「免疫」が過剰に反応して、本来ならやっつける必要がない花粉や食べ物を攻撃してしまいます。
その結果、赤くはれてしまったり、痒みが出たり、炎症をひき起こします。
この「抗体」の数値を測ることで、どのような物質にアレルギーがでやすいかを調べることができます。
血液中にあるIgEの総量を測ることで、アレルギー体質かどうかを調べることがきます。
また、アレルゲンが入って来た時に作られるIgE(抗原時特異的IgE)を測定することで、どんな物質にアレルギー反応が出るのかも調べることができます。
しかし、検査の結果とアトピー性皮膚炎の症状とが関連しない場合も多く、検査結果の解釈には注意が必要です。
西洋医学の治療
外用剤(塗り薬)
【ステロイド外用剤】
西洋医学の治療では、皮膚の炎症を抑えるために最も多く使われるのが、ステロイド外用剤です。
ステロイド外用剤は皮膚から吸収された場合の作用(血管収縮作用)の強さによって、5段階に分かれています。
Ⅰ群 ストロンゲスト (最も強い) |
デルモベート(プロピオン酸クロベタゾール) ジフラール(酢酸ジフロラゾン) など |
---|---|
Ⅱ群 ベリーストロング (とても強い) |
アンテベート(酪酸プロピオン酸ベタメタゾン) マイザー(ジフルプレドナード) など |
Ⅲ群 ストロング (強い) |
リンデロンV(吉草酸ベタメタゾン) プロパデルム(プロピオン酸ベクロメタゾン) など |
Ⅳ群 ミデアム (中間) |
リドメックス(吉草酸・酢酸プレドニゾロン) キンダベート(酪酸クロベタゾン) など |
Ⅴ群 ウイーク (弱い) |
オイラゾンD(デキサメタゾン) プレドニゾロン(プレドニゾロン) など |
薬品の数は大変多く、軟膏・クリーム・液剤・スプレー・テープなどがあります。
年齢・症状・部位などによって使いわけます。
ステロイド外用剤は、アレルギーを抑える代わりに皮膚の細胞増生も抑えてしまいます。必要以上に強いステロイドを長期間使っていると、新たに皮膚細胞を生み出すことができなくなり、皮膚が薄くなってきます。また皮膚が薄くなるため、毛細血管が浮き上がってみえるようになります。
ステロイド剤は、皮膚の免疫も抑えてしまいます。毛穴が化膿して赤くなっているもの、ニキビ、ヘルペス感染症、カンジダ症などに誤って塗ると免疫が抑え込まれて
菌が増殖しやすくなるため、症状が悪化する恐れがあります。
【免疫抑制剤】
皮膚で起こっている過剰な免疫反応を抑えるために「免疫抑制剤」が使われます。
代表的なのが、プロトピック(タクロリムス)です。
使いはじめに刺激感があります。
炎症が強くジュクジュクしているところや、かき壊してしまった部位には使えません。
ステロイド剤と同様に、塗布後は長時間日光にあたらないように注意が必要です。
プロトピック(タクロリムス)もステロイド剤と同じで、皮膚の免疫を抑えてしまいます。皮膚のバイ菌を殺す力が落ちてしまいますから、菌やウイルスが繁殖しやすくなるので注意が必要です。
【保湿剤】
保湿剤は大きく分けて2種類あります。
- モイスチャライザー・・・水分を保持する作用をもつ成分
例:ヘパリン類似物質、10%尿素製剤 - エモリエント・・・皮膚から水分を蒸発させない油性の成分
例:ワセリン
症状や部位によって使い分けます。
ヘパリン類似物質は、クリーム・軟膏・ローション・泡など様々な製剤が販売されています。
皮膚のバリアが弱くなっている状態では、保湿はとても大切です。
しかし、保湿剤も根本治療ではありません。
自分の力で、皮膚のバリアを強化できるように、皮膚の新陳代謝を正常化する。
皮膚の免疫力を高めて自力で菌と戦う力をつける。
などの、根本的なアプローチが必要です。
飲み薬
【抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬】
皮膚での免疫反応によりヒスタミンという物質が放出されると赤みや痒みが強くでます。
ヒスタミンが作用しないようにする抗ヒスタミン薬と、ヒスタミンを出にくくする抗アレルギー薬があります。
抗ヒスタミン薬は強く眠気がでる場合があるので、車の運転や機械の作業などは事故の原因になる場合があるので注意が必要です。
- ニポラジン(メキタジン)
- ジルテック(セチリジン塩酸塩)
- アレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩)など
一時的に痒みを抑えることはできますが、アトピーの原因を根本的に改善するものではありませんので、飲み続けているからといってアトピーが「治る」わけではありません。
また、眠けなどがでて、ボーっとしてしまうこともあります。
【免疫抑制剤】
過剰な免疫反応をおさえることで、症状を改善する目的で処方されます。
通常の治療では改善しないような重症のアトピー性皮膚炎の患者さんに使われることがあります。
- ネオーラル(シクロスポリン)
副作用は、身体全体の免疫力がおちてしまうことです。
他の感染症に、かかりやすくなります。
注射
2018年4月、アトピー性皮膚炎治療薬としてはじめての生物学的製剤です。
デュピクセントはIL-4とIL-13という物質(敵をやっつけるための抗体をつくるように命令する物質)の働きを抑えることで、花粉、ダニ、カビと戦ってしまうTh2細胞が過剰に働らいて炎症が起こすのをおさえる薬です。
- デュピクセント
まだ、症例数も少なくどのような副作用がでてくるかはわからない状態です。
免疫反応そのものに働きかけてしまうので慎重に使用する必要があります。
アトピーでお悩みの方、ご相談ください。
現在の西洋医学の治療は、根本的な解決ではなく出ている症状を抑えることを目的としています。
ですから、良くなったり悪くなったりをくりかえしてしまいます。
生活上の注意
- シャンプーやリンス
- 整髪料
- 化粧品
- 洗剤
など、あわないものや刺激になっているものを見極め、排除していくことも大切です。
また、砂糖や炭水化物のとりすぎ、油や脂肪分の酸化、添加物も皮膚に影響を与えます。
タンパク質や鉄分の不足により、新しい皮膚をつくりだす材料が不足している場合もあります。
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