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ショートスリーパーが話題。睡眠について考える。

最近、「ショートスリーパー」という言葉をよく耳にするようになりました。

 

 

「1日4~5時間しか寝ていないのに、朝から元気」
「睡眠時間が短いほうが、時間を有効に使える」

 

そんな話を聞くと、「睡眠は短くても大丈夫なのかな?」と思うこともありますよね。

 

でも、睡眠について考えるときに大切なのは、単純に「何時間寝たか」だけではありません。

本当にショートスリーパーは存在する?

実際に、睡眠時間が一般的な人よりかなり短くても、日中に眠くなったり体調を崩したりせず、元気に過ごしている人はいます。

こうした人は「ナチュラル・ショートスリーパー(自然な短時間睡眠者)」などと呼ばれています。

家族性のものでは、4~6時間程度の睡眠で十分な人も報告されているようです。

また、こうした体質には遺伝的な要因が関係しているのではないか?ということも分かってきています。

 

つまり、

「睡眠時間が短くても平気な人」と「無理に睡眠時間を削っている人」は、同じではない

ということです。

 

ここは、とても大切なポイントです。

「私は4時間睡眠でも大丈夫」と思っていても、遺伝的なものがあるとするならば生まれつきのショートスリーパーなのか、それとも睡眠不足に慣れてしまっているだけなのかは、別の話です。

さらに、しっかり眠るためには、身体そのものが休める状態になっていることも大切です。

 

食事はきちんととれているか、エネルギー不足になっていないか、日中に無理を重ねていないか。

睡眠だけを切り離して考えるのではなく、身体を休ませ、回復させる力が保たれているかという視点も持っておきたいですね。

「理想の睡眠時間」は何時間?

では、私たちは何時間くらい眠ればよいのでしょうか?

アメリカ睡眠医学会などの専門家は、成人が健康を保つためには、毎日7時間以上の睡眠をとることをすすめています。一般的には、7~9時間程度が一つの目安です。

 

ただし、これは「全員が必ず8時間眠らなければいけない」という意味ではありません。

厚生労働省の情報でも、必要な睡眠時間には個人差があり、年齢などによっても変わるとされています。

短い睡眠で足りる人もいれば、長めに眠らないと疲れがとれない人もいます。

だからこそ、

「何時間寝たから正解」ではなく、自分にとって十分な睡眠がとれているか

を見ることが大切です。

 

朝起きたときの気分、日中の眠気、集中力、疲れやすさなどを振り返ってみると、自分の睡眠が足りているかどうかのヒントになります。

眠れないのにも、理由がある

一方で、「眠りたいのに眠れない」と悩んでいる人もいます。

布団に入っても頭が冴えている。
明日のことを考えてしまう。
夜中に何度も目が覚める。
眠れないこと自体が不安になってしまう。

 

こうした状態が続くと、「眠れないなら睡眠薬を飲めばいい」と考えることもあるでしょう。

 

ただ、ここで一度考えてみたいのが、

「どうして身体は眠れないのだろう?」

ということです。

 

不眠症では、脳や身体が十分に「休むモード」に切り替わらず、覚醒した状態が続く「過覚醒(ハイパーアラウザル)」が関係すると考えられています。

ストレスや不安、心配事などによる緊張だけでなく、身体が活動モードのままになっていることが、眠りを妨げる場合もあります。

つまり、

「眠れない=眠る力が弱い」だけではなく、「身体がまだ休むタイミングではないと判断している」ような状態

が隠れていることもあるのです。

 

もちろん、不眠の原因は一つではありません。生活リズム、ストレス、病気、薬、ホルモンの変化など、さまざまな要因が関係します。

だからこそ、「眠れない」という症状だけを見るのではなく、その背景にも目を向けることが大切です。

「眠れればそれでいい」の?

目先の眠ることだけを目標にするのではなく、自然に眠れる身体や生活の状態を取り戻すことも考えていく

そんな視点も大切なのではないでしょうか。

睡眠は「時間」だけでは測れない

ショートスリーパーの話題から睡眠について考えてみると、

「長く寝ればいい」
「短くてもいい」

という単純な話ではないことが分かります。

 

必要な睡眠時間も、眠りの深さも、生活リズムも、人それぞれです。

そして、睡眠は身体の状態とも深く関係しています。

 

食事や栄養、運動、ストレス、生活リズムなど、毎日の積み重ねが身体の「休む力」を支えています。

だからこそ、

 

「何時間寝ればいい?」だけではなく、
「私はきちんと休めているだろうか?」

 

と考えてみることが、睡眠を見直す第一歩になるのかもしれません。

 

ショートスリーパーを目指して睡眠時間を削るのではなく、自分に必要な睡眠を知る。

そして、眠れないときには「眠れない自分」を責めるのではなく、「どうして今、身体は眠れないのだろう?」と、その理由に目を向けてみる。

睡眠は、時間だけではなく、身体から届く大切なサインとして考えてみたいものです。


 

このブログは武蔵境にあります、すずらん健康館の遠藤綾華(薬剤師)が書きました。

 

すずらん健康館はJR中央線、武蔵境駅北口徒歩5分にあります、漢方・健康食品を中心に取り扱っている漢方相談店です。日々、お悩みの身体の症状、心の悩みなどありましたら、ぜひ店頭にお越しください。
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