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『話題のTV番組でも注目!帯状疱疹ってどんな病気?予防と養生のすすめ』

こんにちは!
暑さと湿気が本格化してくるこの季節、皆さんいかがお過ごしですか?

6月5日(木)放送の「林修の今知りたいでしょ!」では、実際に病気を経験された著名人の方々が出演し、私たちに“いま本当に知っておきたい健康のヒント”を教えてくれました。

ただの疲れ?と思っていた不調が、実は命に関わる病のサインだったことも…。

今回は番組内で取り上げられた疾患の内、帯状疱疹について、初期症状や予防法をお伝えします。

 

つらい痛みと水ぶくれ「帯状疱疹」とは?

ある日突然、体の片側にピリピリとした痛みを感じ、その後赤い発疹や水ぶくれが現れた――。

このような症状に心当たりがある方は、もしかすると帯状疱疹(たいじょうほうしん)を発症しているかもしれません。

帯状疱疹は、主に中高年以降に多く見られるウイルス性の皮膚疾患です。放置すると激しい痛みや長期にわたる後遺症(帯状疱疹後神経痛)を残すこともあるため、正しい知識をもって早めの対処が大切です。

なぜ起こるのか?(発症のメカニズム)

すずらん健康館 武蔵境店 神経節に潜むウイルス

帯状疱疹は、「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」によって引き起こされます。

このウイルスは、子どもの頃にかかる「水ぼうそう」の原因でもあり、

一度感染すると体内の神経の根元(神経節)に潜伏し続けます。水ぼうそうが治ったあとも体の中(神経節)にひっそりと潜伏しているのです。

通常、免疫力がしっかり働いている間はウイルスは活動を停止していますが、加齢や疲労、ストレス、病気などによって免疫力が低下したときに再活性化し、神経を伝って皮膚に炎症を引き起こすのが帯状疱疹です。

主な症状と経過

① 前駆症状(発疹が出る前)

  • 体の一部(多くは体幹部)の皮膚の違和感、チクチク・ピリピリする痛み

  • 軽い発熱や倦怠感を伴うことも

この段階では「筋肉痛かな?」「寝違えた?」と誤解されることもあります。

② 皮膚症状の出現

  • 数日以内に、神経に沿って赤い発疹が出現

  • 発疹は次第に小さな水ぶくれに変化し、かゆみや痛みを伴う

  • 症状は体の左右どちらか一方に帯状に現れるのが特徴

最もよく見られる部位は、**胸、背中、腹部、顔面(三叉神経領域)**などです。

③ 痛みの持続と後遺症

すずらん健康館 武蔵境店 帯状疱疹の痛み

  • 発疹がかさぶたになって治るまでに2~3週間かかります。

  • しかしその後も、神経の損傷により激しい痛み(帯状疱疹後神経痛:PHN)が数ヶ月~数年続くケースがあります。

  • 特に高齢者では後遺症としての神経痛が残りやすい傾向があります。

帯状疱疹を防ぐカギは“免疫力”にあり!毎日の生活でできる予防法とは?

帯状疱疹の原因となる「水痘・帯状疱疹ウイルス」は、健康な状態であれば体の免疫システムによってしっかりと抑え込まれています。しかし、以下のような状況で免疫力が低下すると、ウイルスの活動を抑えられなくなり、発症のリスクが高まります。

 

【免疫力が低下する主な要因】

  • 加齢(特に50歳以上)

  • 過度なストレスや心労

  • 慢性的な疲労や睡眠不足

  • 栄養の偏り

  • 病気や薬の影響(糖尿病、がん、免疫抑制剤など)

これらは、私たちの生活の中で誰にでも起こりうること。

だからこそ、日々の生活のなかで自らの体を労わり「免疫力を保つこと」が、帯状疱疹の重要な予防策になるのです。

免疫力を高める養生法5つ

1. 質のよい睡眠をとる

睡眠は、心身の疲労を回復させ、免疫機能を整えるための大切な時間です。特に深い眠りの時間帯には、体内で「成長ホルモン」が分泌され、細胞の修復や免疫細胞の活性化が行われます。睡眠時間は個人差がありますが、理想は1日6〜8時間。また、漢方の養生としては、夜の11時までに眠っていることが理想的だといわれています。寝る前のスマホやカフェインの摂取は控え、部屋を暗くしてリラックスできる環境を整えることも大切です。良い睡眠は、日々の免疫力の土台になります。

 

すずらん健康館 武蔵境店 質の良い睡眠

おすすめの漢方・食材:
・なつめ(心を養い、安眠を促す)
・黒ごま、くるみ(腎を補う)
・百合根(精神を安定させる)

2. ストレスを溜め込まない

ストレスは、気付かぬうちに体の免疫機能に悪影響を与える「静かな敵」です。

強いストレスを感じていると、体内では「コルチゾール」などのストレスホルモンが過剰に分泌され、免疫細胞の働きが鈍くなってしまいます。

忙しい日々の中でも、意識的にリラックスできる時間を作ることがとても大切です。

例えば、好きな音楽を聴く、深呼吸をする、自然の中を散歩する、誰かと笑い合うなど、自分なりの「ストレス解消法」を持っておくことが、免疫を守る鍵になります。

 

すずらん健康館 武蔵境店 リラックスしよう

おすすめの漢方・食材:
・陳皮、菊花(気の巡りを良くする)
・しそ、春菊、柑橘類(肝の気を調える)
・ローズヒップ、ローズティー(ストレス緩和)

3. 腸を整える食生活を心がける

腸は「第二の脳」とも呼ばれ、免疫細胞の約7割が腸に集まっているといわれています。

つまり、腸内環境を整えることは、免疫力を保つために非常に重要なのです。

善玉菌を増やす発酵食品(納豆、味噌、ヨーグルト、ぬか漬けなど)や、善玉菌のエサになる食物繊維(野菜、きのこ、海藻、雑穀類など)を積極的に取り入れましょう。

また、砂糖や加工食品、過度な飲酒や暴飲暴食は腸内環境を乱す原因になるため、腹八分目を心がけ、バランスの良い食事を続けることが大切です。

 

おすすめの漢方・食材:
・山芋、かぼちゃ(脾を補う)
・もち米、生姜(胃腸を温める)
・味噌汁、納豆、ぬか漬け(発酵食品)

4. 適度な運動習慣を持つ

運動は身体の血流を促進し、適度な運動はストレス解消にもつながり、自律神経のバランスも整えてくれます。激しい運動である必要はなく、1日20〜30分のウォーキングや軽いストレッチ、ヨガ、ラジオ体操などで十分効果があります。「気持ちいい」と感じるくらいのペースで、無理なく、継続できる運動を取り入れましょう。週に数回でも継続することが、体の抵抗力を高める習慣になります。

 

5. 体を冷やさない

冷えは、血流を悪化させ、免疫細胞の働きを弱めてしまいます。

特に女性や高齢者は、冷えやすい体質の方が多いため、日頃から「冷やさない工夫」を意識することが大切です。お腹や腰、足元(特に足首)は冷えやすい場所なので、温かい服装や腹巻き、レッグウォーマーなどを活用しましょう。また、毎日お風呂に浸かって体の芯から温まることや、温かい飲み物(生姜湯、ハーブティーなど)を日常的に取り入れるのも効果的です。体が温まると、血流も良くなり、免疫細胞が元気に働きやすくなります。

 

すずらん健康館 武蔵境店 お風呂で温まる

おすすめの漢方・食材:
・黒豆、栗、羊肉(腎を温める)
・生姜、シナモン、ねぎ(身体を温める)
・よもぎ茶(身体を温め解毒する)

自然の恵みで、健やかな毎日をサポートします!

ブログでご紹介している日々の養生法に加え、すずらん健康館では、毎日のコンディションを整えたい方や、季節の変わり目などで体調を崩しやすい時期に役立つご提案をしております。

すずらん健康館 武蔵境店 ご相談ください

忙しい毎日を元気に過ごすために、体の内側からバランスを整え、健やかさを保っていくことは、結果的に「めぐり」や「守る力(=健康を保つ力)」の土台にもつながっていきます。
私たちは、そうした自然なかたちでの“免疫力の維持・サポート”を意識した商品選びや暮らしのご提案を心がけています。

「最近疲れやすい」「調子が整いにくい」「何を選べばいいかわからない」

――そんな時は、ぜひ一度ご相談ください。

すずらん健康館では、お一人おひとりの体調や生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる健康習慣を一緒に見つけていけるようお手伝いしています。
どうぞお気軽にお立ち寄りくださいね♪

このブログは武蔵境にあります、すずらん健康館の遠藤綾華(薬剤師)が書きました。

 

すずらん健康館はJR中央線、武蔵境駅北口徒歩5分にあります、漢方・健康食品を中心に取り扱っている漢方相談店です。日々、お悩みの身体の症状、心の悩みなどありましたら、ぜひ店頭にお越しください。
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