“様子を見ましょう”と言われたあなたへ―子宮筋腫・子宮内膜症と体質の話
2026年05月01日
「子宮内膜症の傾向があります」
そう言われたものの、
「今すぐ治療の必要はありません」
「しばらく様子を見ましょう」
——その言葉に、
どこか引っかかりを感じていませんか?
・本当にこのままでいいの?
・放っておいて悪くならない?
・できれば手術は避けたい
“治療ではない=何もしなくていい”
そう受け取ってしまいがちですが、
これも体全体の今の状態を表す1つのサイン!
いつでも体の為にできることはあるのです。
「なぜその病になったのか?」という理由見ていますか?
子宮筋腫や子宮内膜症をはじめ様々な病は、
突然どこからか現れたものではありません!
そこに至るまでに、
体の中で積み重なってきた状態があります。
生まれ持った「体質」かもしれませんが、
日々なんとなく過ごしたり摂っている「生活習慣」や「環境」「食」が大きく体に影響を及ぼしています。
(それらの要因から、自分が気付かぬ内に培われる精神的な部分も、
病とは大きな関りがあると言われています。漢方でいう心身一如という考えは大切ですね!)
つまり――
“結果”だけでなく、“過程”を見るという考え方です。
西洋医学と漢方、それぞれの味方の違い
子宮筋腫や子宮内膜症に対して、
西洋医学では主に
・ホルモン療法
・手術
といった方法で対応していきます。
これは、
「すでに起きている変化(病変)」に対処する考え方です。
一方で漢方では、
「なぜその状態が起きたのか?」
「その人の体の中で何が起きているのか?」
という、背景の部分を重視します。
漢方で見る”3つの軸”
子宮筋腫や子宮内膜症を考える上で、
漢方では主に次の3つの要素を見ていきます。
①血(けつ)の異常=「瘀血(おけつ)
最も重要なのが「血の巡り」です。
血が滞っている状態を「瘀血」と呼びます。
・生理痛が強い
・経血に塊が混じる
・刺すような痛みがある
・下腹部の違和感が続く
といった特徴が見られます。
漢方的には、
子宮筋腫や子宮内膜症は
「血が滞りやすい体の結果として起きている状態」
と捉えることが多いです。
②気(き)の滞り=ストレスとの関係
次に大切なのが「気の流れ」です。
気は、体の働きを動かすエネルギーのようなもの。
これが滞ると、
・イライラしやすい
・胸やお腹が張る
・生理前に不調が強くなる(PMS)
といった状態が現れます。
気の滞りは、血の流れにも影響するため、
「気滞 → 瘀血」へとつながるケースも少なくありません。
つまり、
ストレスが長く続くことで、
巡りそのものが悪くなっていくのです。
③冷え(寒)と血の不足(血虚)
・手足や下半身の冷え
・疲れやすい
・めまい、立ちくらみ
・経血量が少ない、または不安定
こうした状態は、
血をしっかり巡らせる力が弱いサインでもあります。
冷えは血流をさらに悪くし、
滞りを助長します。
つまり
「冷え+血不足 → 巡らない → 滞る」
という流れが起きやすくなります。
同じ病名でも、原因はそれぞれ
ここがとても大切なポイントです。
西洋医学では同じ「子宮筋腫」「子宮内膜症」でも、
体の中で起きていることは人それぞれ違うと考えます。
また、なにか1つの原因によって病が生じているという単純な事ではなく、
いくつかの原因が合わさり、今の症状が生じていることがほとんどです。
これは病全般に同じことが言えます。
だからこそ”対処”が変わる
西洋医学では、
ある程度「同じ病名には同じ治療」が基本になります。
一方で漢方は、
「その人の状態に合わせて整え方を変える」
という考え方です。
ここを見極めることで、
初めて“的を射たケア”になります。
症状は「結果」、体質は「原因」
子宮筋腫や子宮内膜症は、
あくまで“結果として現れているもの”です。
その背景にある
・巡りの悪さ
・冷え
・ストレス
・栄養状態 など
こうした部分に目を向けない限り、
根本的な変化にはつながりにくいのも事実です。
最後に
“様子を見る”という時間を、
ただ過ごすだけにするのか?
それとも、
体を見直す時間にするのか?
その選択が、これからの体に差をつくります。
気になることがあれば、
どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの体に合った整え方を、
一緒に見つけていきましょう!
このブログは武蔵境にあります、すずらん健康館の遠藤綾華(薬剤師)が書きました。
すずらん健康館はJR中央線、武蔵境駅北口徒歩5分にあります、漢方・健康食品を中心に取り扱っている漢方相談店です。日々、お悩みの身体の症状、心の悩みなどありましたら、ぜひ店頭にお越しください。
薬剤師・登録販売者・国際中医師などの資格を持ったものが健康相談をお受けしています。
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