そのもの忘れ、血流不足が関係しているかもしれません
2025年08月28日
こんにちは、すずらん健康館 武蔵境店です。
先日放送されたNHKの人気番組『あしたが変わるトリセツショー』で、認知症をテーマにとても興味深い特集がありました。
「認知症=何もできなくなる」――そんなイメージを持っている方も多いかもしれませんが、番組ではその思い込みを見事にくつがえしてくれました。
中でも印象的だったのが、犬を飼っている高齢者は、認知症の発症リスクが約40%も低いという研究結果。
「えっ、ペットでそんなに変わるの?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
お散歩や声かけ、日々の世話などが自然と生活のリズムを作り、脳にもいい刺激になるのだそうです。
もちろん、犬だけが特別というわけではなく、「人や生き物との関わり」が持つ力が、それだけ大きいということなんですね。
認知症とは?
「認知症」という言葉、最近よく耳にするようになりましたよね。
認知症とは、年を重ねる中で、記憶力や判断力が低下していく状態のことを指します。
物忘れがひどくなったり、場所や人がわからなくなったり…そうした症状が徐々に進行していきます。
最も多いタイプが「アルツハイマー型認知症」で、全体の半分以上を占めています。
そのほかにも、脳梗塞などが原因で起きる「脳血管性認知症」など、
いくつかの種類があります。
認知症は「脳だけの問題」ではない?
認知症というと、どうしても「脳の病気」と考えがちです。
もちろん、脳の神経細胞の変化やダメージは関係しています。
でも、「脳だけ」の問題ではないという視点も、実はとても大切なんです。
当店では、認知症の背景には「血流不足」や「エネルギー不足」があると考えています。
実は注意が必要?血圧の下げすぎとお薬の影響
高血圧の方にはよく処方される「降圧剤」。
もちろん、必要な方には重要なお薬です。
ただし、血圧を下げすぎてしまうことで、脳や体全体に十分な血液が行き届かなくなることがあります。
また、コレステロールを下げる「スタチン系薬剤」も広く使われていますが、
これも注意が必要です。
というのも、コレステロールは悪者のように扱われがちですが、実は細胞の膜やホルモン、脳の働きにとっても大切な材料なんです。
さらに、スタチン系薬剤は体の中でのエネルギー産生を低下させてしまうという副作用が知られています。
エネルギーが不足すれば、心臓のポンプ機能も弱まり、結果として全身、特に脳への血流が不足することに繋がりやすくなります。
脳に必要なのは「栄養」と「血流」と「エネルギー」
私たちの脳は、体の中でもとくに多くのエネルギーと酸素を必要とする臓器です。
車に例えれば、「高性能だけど燃費の悪いエンジン」みたいなもの。
だからこそ、正常な機能を保つために血圧を無理に下げすぎたり、コレステロールを極端に減らすことには注意が必要です。
本当に必要な治療かどうか、一人ひとりの体質や生活をふまえて考えていくことが大切であると考えます。
まとめ~体全体のバランスが脳の健康にもつながる~
認知症の予防や進行のケアには、薬だけでなく生活習慣や体のバランスが大きく関わっています。
「血圧はほどよく」「栄養はしっかり」「お薬は見直すことも大切」
そうした視点を持つことで、認知症を遠ざけることができるかもしれません。
すずらん健康館では、お一人おひとりの状態に合わせたアドバイスを心がけています。
不安なこと、気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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このブログは武蔵境にあります、すずらん健康館の遠藤綾華(薬剤師)が書きました。
すずらん健康館はJR中央線、武蔵境駅北口徒歩5分にあります、漢方・健康食品を中心に取り扱っている漢方相談店です。日々、お悩みの身体の症状、心の悩みなどありましたら、ぜひ店頭にお越しください。
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