起立性低血圧症
起立性低血圧症は、急に立った時や、しばらく立った状態を続けた時、入浴中などにめまいや立ちくらみが度々生じる疾患です。
体の向きなどを不意に変えた時、重力により血液が頭部から下半身へと急に移動していき、心臓に戻る血液が少なくなります。すると、心臓から送り出される血液の量が減るため低血圧となり、起立性低血圧が発症します。通常なら、自律神経がうまく働き心臓に十分な血液を送ることができるのですが、自律神経が乱れているため直ぐに反応しにくいのです。
起立性低血圧に有効な薬もありますが、あまり充分な効果は期待できない様です。
起立性低血圧では、体内のどこかで出血がみられたり、糖尿病、パーキンソン病などの基礎疾患が原因となっていたりすることもあります。それらの疾患がない場合は、
心機能を高め心臓から血液を十分に送りだすことが大切だと思います。そして、同時に自律神経を整えることも必要です。そうすれば、血液の循環がよくなり改善していくと考えます。
また起立性低血圧では、規則正しい生活リズムをたもち、睡眠不足やストレス、アルコールの摂りすぎを極力避け、ゆっくりと体勢を変えることも大切でしょう。
さらに高齢者では筋力がおとろえているため、二次的な事故(転倒での骨折や頭を強く打つことでの意識障害など)により注意が必要です。
改善したいと思われている方は、一度ご相談ください。
体の血液循環を良くするために、どの様に養生しながら生活していくかを一緒に考えていきましょう。