すずらん健康館の考え方
赤ちゃんや子供さんのアトピーをはじめとした慢性湿疹の殆どは、複雑な原因ではなく、単純です。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で、お母さんが食べたものや使った物の影響をうけています。
お母さんのお腹の中から出て、自分の身体の力がついてくると、赤ちゃんの身体に中にたまっている余分なものを自力で外に排泄しようとします。
本来なら、便や尿として体外に排泄しますが、まだ、内臓が未熟な赤ちゃんの場合は上手に排泄することができません。
そのため、排泄したい余分なもの(毒素)を皮膚から排泄しようと身体が働きます。排泄される毒素によって、皮膚に炎症が起こった状態が、乳児湿疹です。
ですから治療は、その毒素をうまく便や尿から出すということを行います。
赤ちゃんの皮膚は新陳代謝も激しく、回復する力も強いです。
かゆそうにしているのを見ると大人がつらいですが、余分な毒素を外に排泄しているのだということをしっかり理解し、正しいケアをしてあげると良くなってきます。
このようなお伝えをすると、
「あ、私の食事内容がダメだったのね」
「私のせいで、赤ちゃんがアトピーになってしまったのね」
と、ご自分を責めてしまわれるお母様がいらっしゃいますが、そんなことはありません。
遺伝的な要因、環境要因、どんな食品などなど、何が影響しているかは、はっきりとしていません。
「老廃物を外に上手く出せない」という状態があることは確かですが、それはお母様のせいだけではありません。
「そういうものだ」と理解して、対処してあげれば、新陳代謝が激しい赤ちゃんや子供の皮膚は、どんどん改善してきます。
ご自分を責めるのではなく、明るい気持や希望を持って、対処してあげていただきたいと思います。
お悩みの方、ご相談下さい
すでにステロイド剤を使って治療をされていても、健やかな肌を取り戻すことは十分可能です。
漢方で根本的な部分にアプローチしながら、どうしても我慢できない時や症状がひどい時には、ステロイド剤を使っても大丈夫です。
過度な我慢は、かえってストレスになってしまいます。
根本的な改善策を講じていれば、徐々にステロイド剤を使う量や回数が減ってきます。そうして、いつのまにかステロイド剤を使わなくても良い日が訪れます。
急にステロイド剤をすべて中止してしまって、痒みや痛みで泣き続ける赤ちゃんや子供さんをみるのは本当に辛いことです。
極端なアプローチではなく、どうしたらいつも笑ってすごせる状態を作ってあげられるかを考えてあげてください。
漢方は炎症をおさえながらも、皮膚を強くすることができます。
それが、ステロイド剤との大きな違いです。
先にも述べたように、赤ちゃんや子供の湿疹は、身体の中にある老廃物を、皮膚という排泄器官を利用して、外にだそうとしている状態です。
本来なら、便や尿に排泄されますが、まだまだ充分に内臓も発達していないので、皮膚にでてきてしまいます。
老廃物が外に出る時に、炎症が起こってしまい、痒みや赤みが発生します。
ステロイド剤を継続して使っていると、老廃物の排泄が上手くいかず結果的に炎症が長引くことになります。
はじめは、弱いステロイド剤でも炎症を抑えることができますが、だんだんと効かなくなって、強いステロイド剤を使うことになります。
ステロイド剤は血管を収縮させます。皮膚の血流が悪くなりますから、新しい皮膚をつくったり、皮膚に潤いを与える成分の産生も少なくなり、皮膚が乾燥します。その結果皮膚のバリアが壊れて、細菌などに感染しやすくなります。
また、ステロイド剤は、長く使用していると、皮膚の免疫力がおちてしまいますから、ますます皮膚が菌に感染しやすくなります。
皮膚が菌に感染すると、さらに炎症が強くなり、痒みが強くなるという悪循環におちいってしまいます。
すずらん健康館では、赤ちゃんや幼児の肌を健やかに保つため
・炎症(かゆみは炎症です)がひどい時は炎症をおさえる
・身体にたまった老廃物を外にだす
・皮膚に刺激がなく、菌を殺し皮膚の生成を助けるものを外からぬる
・皮膚に負担をかけず、汚れや菌を洗いながす
といったアプローチを行います。
一人で悩まずに、どうぞご相談ください。
お母様が「安心」されている気持ちが、赤ちゃんや子供さんに伝わります。
お勧めしている漢方はとても飲みやすく、簡単にお飲みになれます。
妊娠時や産まれたての赤ちゃんにも安心して全身に使っていただけるクリームもご用意しています。
「今よりも少しでも良くなりたい」「もしかして治らないかもしれない」とお考えの方、
是非、一度ご相談ください。
西洋医学の治療
赤ちゃんや小さいお子さんでもステロイド剤が使われますが、大人に処方されるものより、弱いものが処方されます。
(例)ロコイド(ヒドロコルチゾン酪酸エステル)
キンダベート(クロベタゾン酪酸エステル)
保湿には、ワセリン・ヘパリン類似物質などが処方されます。
痒みが強い場合は、抗ヒスタミン剤や、抗アレルギー剤という飲み薬が使われることもあります。